イスラム教は7世紀にアラビア半島で生まれた一神教で、ムハンマドを最後の預言者と信じています。聖典『コーラン』に基づき、五柱の信仰義務(シャハーダ、サラート、ザカート、サウム、ハッジ)を遵守することが教義の中心です。信仰者はムスリムと呼ばれます。
イスラム教について学ぶために役立つおすすめの書籍を11冊ご紹介します。
イスラーム基礎講座
「イスラーム」を多角的に解説し、歴史、宗教、生活、文化、言葉を詳述しています。情報量が豊富でわかりやすい解説が特徴で、学生から専門家まで広い層に対応。過激派組織の動向にも最新分析を掲載し、国際情勢や歴史理解の必読書です。
イスラム教入門
本書は、イスラム教の誕生、信仰の形、儀礼や法規範を歴史的文脈で詳述し、さまざまな分派や原理主義を含む近現代の展開を複眼的に解説。現代社会で重要な宗教としての正確な理解を提供する、第一級の入門書です。
イスラームの歴史 – 1400年の軌跡
本書は、世界的宗教学者がイスラームの1400年の歴史を概観し、誕生から国家の発展、近代化、世俗化にどう向き合ったかを思想的背景とともに解説。ムスリムの考え方や行動様式の理解を助け、対テロ戦争を背景にした偏見を乗り越えることを目的としています。監修は池田美佐子。
知っておきたいイスラムのすべて―――その教え・歴史・社会・文化・生活…素顔のムスリム!
本書は、イスラム教の教え、歴史、政治、経済、文化、日常生活を網羅し、無知による偏見や誤解を解消するための入門書です。ムスリムの大多数は平和であり、イスラム世界が経済の牽引役になろうとしている現状を紹介。ビジュアル情報を豊富に用いて、わかりやすく解説しています。文庫ながら情報量と内容が充実しています。
イスラーム世界史 (角川ソフィア文庫)
本書は、イスラーム世界の過去、現在、未来を西洋中心の視点ではなく、多様な視点から描き出します。肥沃な三日月地帯の前史から宗教の成立、民衆への浸透、近代化、20世紀の民族国家へと至る1300年の歴史を詳述。シーア派とスンナ派の起源、パレスチナ問題、宗教と政治の関係についても探求し、イスラーム史の第一人者が語る100の物語を収録しています。
イスラームとは何か〜その宗教・社会・文化
本書では、9世紀のバグダードで、アッバース朝の栄華の中、学者たちが集まり、ブハーリーという新進気鋭の学者と対決する場面を描いています。彼は、ハディースの知識を試されることになり、100のハディースを巡る緊張感あふれる試験が展開されます。クルアーンが語る神と使徒、共同体の根本原理と実践を通じて、イスラーム理解の新たな視点を提供します。
図解でわかる14歳から知るイスラム教
日本人に知ってほしいイスラムのこと
イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相
イスラム教の論理
日本人のためのイスラム原論 新装版
まとめ
ここまで、イスラム教について学ぶために役立つ本をいくつかご紹介しました。これらの書籍は、イスラム教の歴史、信仰、儀礼、文化、そして現代の政治・経済的影響について幅広く網羅しています。特に、イスラム教の教えや生活習慣を理解するための基礎知識から、過激派組織の動向や宗教と政治の関係に至るまで、詳細に解説されています。ムスリムの文化や日常生活に関する情報も豊富で、ビジュアル情報を多用しているため、初心者でもわかりやすく学ぶことができます。
また、イスラム教徒と接する機会が増えている現代において、無知や偏見をなくし、より良い理解を深めるための貴重な資料です。これらの本を通じて、イスラム教に対する理解を深め、国際的な視野を広げる一助となれば幸いです。どうぞ、参考にしていただければと思います。